学校に行けなくなってから、戻れるようになるまでは正直短かったです。
でもそれは結果論でしかなく、当時は先の見えないトンネルに入ったようでした。
行けなかった間
長女は、友達も学校も大好きな子です。
友達に会いたいし学校も行きたい、でもまた嫌なことをされるかもしれないから行けない。
行きたい気持ちと行けない気持ちが戦っていました。
長女が登校中の友達に会いに行った日は、とてもいい天気の日でした。
昼間、ずっと家にいてもと思い散歩に行かないかと娘に声を掛けてみました。
娘は『行きたい!』と明るい表情を見せます。
どこを歩こうかと尋ねると、学校を見に行きたいと言いました。
思わず、本当に行きたいのか何度も確かめてしまいました。
陰から校舎見るだけでいいから・・・という娘を見て、学校へ向かいます。
学校へ着くと学年は分かりませんが、外で体育をしていたクラスがいたことを覚えています。
娘は姿が見えないように、でもそのクラスの様子を見ていました。
『行きたいけど怖い』
そうこぼして、家へと戻りました。
担任との会話
その日の夕方、担任から連絡を受けて少し話ができたらと言われました。
すると娘が、自分で先生と話すと言うのです。
担任にその旨を伝え、夕方下校時間からさらに1時間ほど経った後に教室へ行くことになりました。
娘は自分で、学童のどんな場所でどんなタイミングで誰に何を言われて嫌になったと話しました。
担任は娘の話を聞き、相手の子たちと担任を含めた話し合いの場を設けると言います。
娘は困惑しているようでした。
でも担任も入るからと言う言葉で受け入れました。
そのため、翌日は登校すると約束もしたのです。
さらに、なるべく休み時間などは娘の近くにいて見守るとも言ってくれました。
一人だけ、と思われるかもしれませんがとても心強かったです。
登校再開まで
担任と話した翌日、娘は約束通り登校しました。
担任は早い時間に、話し合いの場を設けてくれたようです。
娘は昼頃にはもう帰りたいと言い、昼休みの後に早退しました。
少しでも行けたなら、と早退してでも行けたことに安心しました。
でもさらに次の日は休んでしまいました。
とはいえ、また次の日には行ってみると娘なりに朝頑張ることを続けていたのです。
ある時、学校の行事が近いうちにあることを知りました。
その練習が学校で始まっていたのです。
クラスの中でいくつかのグループ分けがされていましたが、娘は仲のいい子とのグループになっていました。
それを知って、少しずつ気持ちが上向きになっていたのを実感できました。
しばらくは早退しながらでしたが、こうして学校に戻ることができたのです。
行かないと言った日から早退もせずに通学できるまで、わずか2週間のことでした。
学校へ行かないことについて
今時不登校は珍しいことではないかと思います。
学校と言う組織や教育の仕方に疑問を持って、積極的に行かないことを選ぶ子や家庭もあると思います。
娘を学校に戻れるようにしましたが、学校へ行かない選択を否定するつもりはありません。
むしろフリースクールや近隣市町村や県などのカウンセラーだったり学習サポートなど、行かないで過ごすことについて調べました。
あくまでも、娘は行きたい気持ちがあったからそのサポートをしただけです。
友達に会えなくてもいい、行事も参加できなくていい、学校は行かない。
娘がその選択をするなら、それを受け入れる覚悟をしていました。
でも行く選択をしても、嫌がらせが解決したわけではありません。
しかもこの仲間外れも根が深いものなのでした。
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娘が行けなくなって、いろいろと調べているうちに出会った本です。
悩み倒すより、笑顔になれたらとすがる思いで買いました。
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