娘が学校に戻るまでの2週間

子どもと学校

学校に行けなくなってから、戻れるようになるまでは正直短かったです。
でもそれは結果論でしかなく、当時は先の見えないトンネルに入ったようでした。

行けなかった間

娘は、友達も学校も大好きな子です。
友達に会いたいし学校も行きたい、でもまた嫌なことをされるかもしれないから行けない。
行きたい気持ちと行けない気持ちが戦っていました。

娘が登校中の友達に会いに行った日は、とてもいい天気の日でした。
昼間ずっと家にいてもと思い、散歩に行かないかと声を掛けてみました。
すると娘は『行きたい!』と明るい表情を見せます。

どこを歩こうかと尋ねると、学校を見に行きたいと言いました。

思わず、本当に行きたいのか何度も確かめてしまいました。
「陰から校舎を見るだけでいいから」という娘を連れて、学校へ向かいます。
ちょうど外で体育をしているクラスがいました。
娘は姿が見えないようにしながら、その様子をじっと見ていました。

『行きたいけど怖い』
そうこぼして、家へと戻りました。

チャイルドカウンセラーとなった今だから思うのですが、娘がこの言葉を口にできたことは、とても大切な一歩でした。
傷ついた子どもは、気持ちを言葉にできなくなることが多くあります。

「怖い」と言えたことは、自分の感情を認識できています。
そしてそれを親に伝えようとしているのです。
この二つが揃っていたから、娘はここから動けたのだと思っています。

担任との会話

その日の夕方、担任から連絡をあり少し話ができたらと言われました。
すると娘が、自分で先生と話すと言うのです。
担任にその旨を伝え、下校時間からさらに1時間ほど経った後に教室へ行くことになりました。

娘は自分で、学童のどんな場所でどんなタイミングで、誰に何を言われて嫌になったと話しました。
担任は娘の話を聞いて、相手の子たちと担任を含めた話し合いの場を設けると言います。
娘は困惑しているようでしたが、「担任も入るから」と言う言葉で受け入れました。
そして、翌日は登校すると約束もしたのです。

さらに、なるべく休み時間などは娘の近くにいて見守るとも言ってくれました。
一人だけ、と思われるかもしれませんが、とても心強かったです。

登校再開まで

担任と話した翌日、娘は約束通り登校しました。
担任は、早い時間に話し合いの場を設けてくれたようです。

娘は昼頃には帰りたいと言い、昼休みの後に早退しました。

少しでも行けたなら、と思いながらも、次の日は休んでしまいました。
それでも娘は、また次の日には行ってみると朝ごとに自分なりに頑張ることを続けていました。

そんな中、学校の行事が近いうちにあることを知りました。
その練習がすでに始まっていて、クラス内のグループ分けでは、娘は仲のいい子と一緒になっていたのです。

それを知って、少しずつ気持ちが上向きになっていくのを実感できました。
しばらくは早退しながらでしたが、こうして学校に戻ることができたのです。
行かないと言った日から早退なしで通えるまで、わずか2週間のことでした。

「学校に行く」だけが正解じゃない

今の時代、不登校は珍しいことではありません。
学校と言う組織や教育の在り方に疑問を持って、積極的に行かないことを選ぶ子や家庭もあります。
娘を学校に戻れるようにしましたが、学校へ行かない選択を否定するつもりはまったくありません。

むしろフリースクールや地域のカウンセラー、学習サポートなど、行かないで過ごす選択肢も調べました。
娘には行きたい気持ちがあったから、そのサポートをしただけです。
友達に会えなくてもいい、行事も参加できなくていい、学校には行かない。
娘がその選択をするなら、受け入れる覚悟をしていました。

「子どもの気持ちに寄り添う」ということは、学校に行かせることでも、行かせないことでもないと、カウンセラーとして学ぶ中で気づきました。

子どもが「行きたい」というなら、安心していけるように動く。
「行きたくない」と言うなら、行かない選択肢を一緒に探す。
その都度、子どもの声を聞いて隣で考えるだけでいいと思っています。

しかし行く選択をしても、嫌がらせが解決したわけではありませんでした。
しかもこの仲間外れには、まだ根深いものが続いていたのです。
続きはまた次回に。

PR

娘が行けなくなって、いろいろと調べているうちに出会った本です。
悩み倒すより、笑顔になれたらとすがる思いで買いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました