おすすめ小説*告白

今回は湊かなえ先生の小説を紹介します!

概要

告白の第一章部分が小説推理新人賞を受賞している、湊かなえ先生のデビュー作です。
告白としての発行は2008年です。
2010年6月には、松たか子さん主演で映画化もされました。

あらすじ

中学校の担任をしている女性教師。
この教師はシングルマザーで、一人娘がいました。
三学期の終業式の日に、教師は間もなく辞めることを生徒たちに伝えました。

生徒たちは、大切な一人娘が勤務している学校のプールで亡くなったことが原因かと口々に尋ねます。
教師は、娘は事故死ではなくクラスの生徒2人によって命が奪われたと言いました。
そしてその生徒「少年A」と「少年B」に復讐を宣告して去っていきました。

学年が上がり、クラスは異様な空気が漂っている状態です。
「少年A」は変わらず登校していますが、「少年B」は一切来ませんでした。
かつてこのクラスに起きたことを知らない新任教師の担任。

クラスは「少年A」に対する制裁を始めていきます。
そんなクラスの様子を、クラス委員の子が元担任へ手紙で知らせるのでした。
「少年B」の母は、元担任の娘の件は事故であると信じていました。

しかし息子の口からは故意があったと告げられてしまいます。
ショックを受けた母は無理心中を試みて、「少年B」に命を奪われてしまうのでした。
その後「少年B」は矯正施設に入りますが、記憶障害となり心が壊れていってしまいます。

自分を天才だと信じて疑わない「少年A」。
自己愛と自己顕示欲の塊のような傲慢な性格をしていました。
しかし、幼いころに家を出た母親への執着や父の再婚から歪んでしまったものでもありました。

様々な発明品を作っては自身のサイトに公開し、いつか母の目に留まってほしいと願っていたのです。
制裁という名のイジメの中でも近くにいたクラス委員の子に対しても、口論になって言われた言葉から衝動的に命を奪ってしまいます。

さらには母親の現在を知ったことで悲観的になり、全校集会を使って爆弾を使おうとしました。
しかし元担任はそれを先読みして爆弾はあるところへ移動させおり、「少年A」は起爆したことによって大罪を背負うことになりました。

感想

湊かなえ先生は、イヤミスの代表格とも言える方です。
イヤミスというのは、終わりに嫌な気持ちになるミステリーにつけられた言葉です。
私は初めてこの作品にふれたのはマンガだったと記憶しています。

ラストシーンの一言があまりに衝撃的でした。
確かにこのラストシーンは、よくあるミステリーのように絡まった謎がほどけてすっきり!とは違います。

それでも、映画化を知ったときは『絶対に劇場で見たい』と強く思ったほどです。
そして実際に映画館へ観に行きました。
正直、迫力もそうですが実写化されたことでかなり感情が持っていかれたのも確かです。

私の中でかなり印象に残っているセリフを松たか子さんが言ったときは、鳥肌が立ちそうでした。
なかなか湊かなえ先生の作品はアマゾンプライムなどでの配信も少ないのが残念ですが、ディスク化はされているのでレンタルして見ることもあります。

イヤミスとも言われるだけあって、後味は悪いと思います。
そのうえでこの作品に触れてみたいと思ってもらえたら見てほしいと思います。

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