うちの子は不登校じゃなかった

子どもと学校

娘は学校に行けない日も、行き渋る日も長く続きました。
それでも正確には「不登校」ではありません
その事実に気づいたとき、制度のことを改めて考えさせられました。

苦しかったことに変わりありません。
でも定義上はそうじゃない。
そんな子どもと親が、実はたくさんいると思っています。

不登校の定義を知っていますか

文部科学省の定める不登校の定義は「病気や経済的理由を除き、年間30日以上欠席した状態」とされています。
娘はこれに該当しませんでした。

行けない日も、早退した日も、遅刻した日も確かにあります。
でも年間30日以上の欠席はしていません。
なので定義上は不登校に該当しなかったのです。

それでも、あの日々が苦しくなかったかといえば、全くそんなことはありません。
朝ごとに悩み、付き添い、保健室に連れて行き、時には早退を迎えに行く。
定義という枠の外でも、親も子も消耗していた時間でした。

今の出席制度のこと

現在の出席制度では、たとえ5分でも登校すれば「出席」としてカウントされます。
行き渋りのある娘にとって、これはありがたい仕組みでした。
保健室に10分ほどいて帰る日も、〇時間目と決めて出席する日も、数字の上では「行った日」になるのです。

その結果、娘は無欠席の賞状をもらってきました
それを見た私は、正直複雑な気持ちになったことを覚えています。
「私、休んでないんだっけ?」と娘が首をかしげて、二人で顔を見合わせてしまいました。

毎日のように苦労して、保健室登校や付き添い登校を続けてきました。
それが無遅刻無欠席で通った子と同じ賞状となるのです。
娘にとっては、ある意味で頑張った証となりますが、手放しで喜べない気持ちもありました。

この制度については、SNSでも「納得いかない」という声を見かけたことがあります。
一般的な登校をしている子の保護者からすれば、同じ扱いへの違和感は当然だと思います。
そりゃそうだよな、と正直に思いました。

制度のはざまにいる子どもたち

不登校の定義には届かない。
でも毎朝苦しんでいる。
出席日数は足りている。
でも教室には行けない日がある。

そういう子どもと親は、数字の上では「問題なし」に見えてしまいます。
もちろん学校側は分かっているでしょう。

しかし、実際の支援や相談の窓口は「不登校」を前提としているものも少なくありません。
定義という枠の外にいる子は、入りにくい面もあります。
それでも苦しさは確かにそこにある。
このはざまで、一人で戦っているママは少なくないと思っています。

カウンセラーとして思うこと

私は、現在の出席制度を批判したいわけではありません。
5分でも行けたことを認める仕組みは、達成感にもつながり、行き渋りの子にとって確かに救いになっています。

ただ、数字に見えない苦しさがあることを、周りの大人が知っておくことは大切だと思っています。
出席日数が足りていても、無欠席の賞状があっても、実は毎日消耗している親子がいるかもしれません。

「不登校じゃないから大丈夫」ではなく、子どもの様子を日々見ている親の感覚を信じてください。
「大丈夫じゃない」そう感じていても、あなたは間違っていません。

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